フェイセズ (Faces)
Faces

フェイセズ (Faces) は、1970年代のイギリスのロックバンド。

彼らのヒット曲としては「ステイ・ウィズ・ミー」「ユーアー・ソー・ルード」「リアル・グッド・タイム」「いとしのシンディ」「デブリ」「玉突きリチャード」「リッチモンド」等が挙げられる。

スティーヴ・マリオットがハンブル・パイを結成するためスモール・フェイセスから脱退し、残されたロニー・レーン、イアン・マクレガン、ケニー・ジョーンズの三人にジェフ・ベック・グループからロッド・スチュワート、ロン・ウッドが加わり、フェイセズが結成された。

ロッド・スチュワートのソロとしての活動がグループよりも成功するようになると、ロッド・スチュワート・アンド・フェイセズとしてバンドはロッドのバックバンド的存在となっていく。そのことに幻滅を感じたロニー・レーンは1973年にバンドを脱退し、彼の後任にはフリーのベーシスト、山内テツが加入した。フェイセズの最終アルバムは『ウー・ラ・ラ』であったが、ロッドは音楽誌に同作を非難したコメントを発表し、他のメンバーはそれに憤慨した。ライブアルバム『ロッド・スチュワート & フェイセズ / ライヴ』はその録音の悪さから評論家たちに酷評された。1975年にはロンがストーンズと活動を始め、スチュワートと他のメンバーの相違が明確になった。結果としてバンドは解散した。

フェイセズ解散後メンバーは様々な経歴を積む。ウッドはローリング・ストーンズにサポートメンバーとして参加した。レーンはスリム・チャンスを結成した後ソロとして活動し、その後多発性硬化症に罹り1997年に肺炎により死去する。ジョーンズはキース・ムーン死去後のザ・フーに加入する。マクレガンも同様にフーへの加入がピート・タウンゼントによって考えられていたが、当時ローリング・ストーンズのツアーに参加していた。彼はキース・ムーンの前妻と結婚し、アメリカに移りバンプ・バンドを結成した。そしてセッション・ミュージシャンとして成功する。スチュワートはソロ・シンガーとして大きく成功することとなった。

ザ・フーやローリング・ストーンズのような同時代のバンドと比較すると、フェイセズの成功は若干地味目であるが、彼らはパンク・ロックの誕生に重大な役割を果たしたと言える。彼らの精力的で、そしてしばしばアルコールの多く入ったライブ・パフォーマンスおよびスタジオ・アルバムはザ・ダムドやニューヨーク・ドールズ、そしてセックス・ピストルズといったバンドの結成に大きな影響を与えた。パンク・ムーブメントの終了に続いて、フェイセズの影響はレプレイスメンツからブラック・クロウズ、最近ではパール・ジャム、シャーラタンズ、ホワイトアウト、ステレオフォニックスといったロック・リバイバリストたちに影響を与えている。
再結成 [編集]

2008年6月11日、ロッド・スチュワートはフェイセズの旧メンバーが再結成について話し合ったことを発表した。その内容はレコーディングを行い、少なくとも1、2回のコンサートを行うというものであった[1]。11月11日にロッド・スチュワート、ロン・ウッド、イアン・マクレガン、ケニー・ジョーンズが「まさしく、彼らが歌を思い出すことができるかどうかチェックする」ためのリハーサルを行った[2]。バンドの公式再結成ウェブサイトは同月上旬に始められた[3]。しかしながら、2009年1月23日にロッド・スチュワートのスポークスマンが2009年のフェイセズ再結成ツアーに関する計画を否定した[4]。

2009年9月24日、ロッド・スチュワートを除いたフェイセズのメンバーは、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで演奏権協会の慈善基金のためのチャリティ・コンサートを行うことを発表した。ロン・ウッドは「これは俺たちにとって特別になるだろう。そのような素晴らしくて評判の高いイベントで再結成のステージが行えるなんて。」「ロニー・レーンと一緒にできないのは悲しいことだが、彼の精神は共に側にいて、神の加護があるだろう。」と語った。レーンの未亡人、ケイティはチャリティの一部を受け取ることになっている[5]。再結成ステージは10月25日に行われた。ロン・ウッド、ケニー・ジョーンズ、イアン・マクレガンが、シンプリー・レッドのミック・ハックネルを始めとする、ロッドの代わりの様々なヴォーカリスト達と演奏を行った。レーンの代わりのベーシストはビル・ワイマンが務めた[6]。

2010年5月25日、フェイセズは公式にミック・ハックネルをヴォーカリスト、元セックス・ピストルズのグレン・マトロックをベーシストとして再結成すると発表を行った[7]。バンドは2010年のフェスティバルで演奏を行い、2011年にはツアーを行うとも発表した[8]。

2010年6月23日、日本のみでオリジナルアルバム4タイトルと、ベストアルバム1タイトルがLPレコードを再現した紙ジャケット仕様、最新リマスターによるSHM-CDで再発売された。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


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