ホワイトライズ(WHITE LIES)
ホワイトライズ


ハリー・マックヴェイ(Vocals,Guitar)、ジャック・ブラウン(Drums)、チャールズ・ケイヴ(Bass,Backing Vocals)
 フジロック2009(金曜日)  GREEN STAGE


ホワイト・ライズは、睨みつけてくるようにギラギラした、気まぐれで、壮麗で、気品ある、冷酷な、「ロックの未来」である。

他の10代の若者とは違い、彼らは、素晴らしいポップ・バンド、フィアー・オブ・フライングとして活動していた。ウェスト・ロンドンに生まれ、よちよち歩きの頃からお互いを知り、アンダーエイジのクラブ・シーン、ウェイ・アウト・ウェストのパーティで注目を集めた。ベーシストのチャールズ・ケイヴとドラマーのジャック・ブラウンがウッド・ブロックとトライアングルでお遊戯をしていたのが、やがてレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンやシールのカヴァーをするようになり、15歳のとき、シンガーのハリー・マックヴェイが加入して、バンドとなった。(ジャックが初めてドラム・キットを買ったのはまさにその前夜)のこと。

急激に増えて行くファンの前での毎週末のギグの後、真夜中にそれぞれ母親達に車で送ってもらい、朝には音楽活動の資金集めに奔走する日々。だが次第に、とにかく自分たちの音楽を伝えたい、という初期の欲望から制作されていた荒削りで自信のない音は、メンバーそれぞれの受けた音楽的な影響を反映し、趣のある、壮大なものへと変化して行った。そして2007年の10月には、15分を超えるエレジー風のムード・ロック「アンフィニッシュド・ビジネス」が完成し、もはや見習いではなくポップの職人へ成長したのだと自覚し、フィアー・オブ・フライングに死を、ホワイト・ライズに生を授けた。

「『これってとにかく今までよりもいい方向にむかっている』って感じていたんだ」とチャールズは語る。「そしてみんなで声を揃えて『新曲は全然違うテイストになったけど、ある意味、これが目指してた場所だよね』と言えたんだ。そして、何もかも白紙に戻そう、と決意させてくれた。」

そして、ホワイト・ライズがスタートした。ダークで、大人っぽく密度の濃い音楽が花開く「アンフィニッシュド・ビジネス」は教会のオルガンシンセと、疾走感のあるギターがしたたり、血の付いた手で神に話しかける様は、まるで伝道師のジュリアン・コープがインターポールのフロントマンになったようだ。彼らの変身は、全面に施された。黒のスーツを身にまとう彼らのギグは、敬虔な信者のように涙を流すファンすら現れた。

「初めてのライヴは視覚もサウンドも素晴らしくしたかった、完璧な初ライヴでなくてはいけなかった。」ジャックは誇らしげに言った。「ライヴは盛り上がってたよ。泣きそうになってる友達もいて、変な感じだった。」

「宗教っぽいよね」ハリーがうなずく。
カルトっぽさを感じる?
チャールズがクスクス笑う。「そうだね」

全ての歌詞を手がけるチャールズは、フレッシュで、爽快で、変人と言われかねない全く新しいストーリー・テラーだ。マンチェスター訛りが土地の細かな情景を思い浮かばせ、暗い瞳のニック・ケイヴのような変質者がオーバードーズしながらジェイムズ・ハーバートとシェイクスピアの悲劇を演じているような。こうして話している間も、とても両親のことを憎んでいた少女に対して、両親がその復讐として、少女が彼らを殺した後に剥製にして毎日見ざるを得ないよう自分の部屋の前にに置くように強制させられるという歌詞に取り組んでいた。これはまだ、明るい方の曲。

「『アンフィニッシュド・ビジネス』は2人の恋人同士のいさかいが、間違った方向へと進んでいく曲」とチャールズが説明する。「E.S.T」っていう曲は、治療の為に電気ショックのモラルについて歌った曲。」

荒廃さ、自暴自棄さ、最後の望み全てをモノリスのようにたたえる、気がめいるようなシンセ・ロックがエレガントに鳴り響くポップ「フロム・ザ・スターズ」-生き続ける殺人者達の事を、想像してみて欲しい。
そして真っすぐなタイトル「デス」はぞっとするような新たな才能を生んだ。一点の曇りもないメロディ、冷静だが、それでいて力のあるバンドあり、本質的に、ゲルマン教会で演奏するために生まれたバンドなのだ。

チャールズが笑う。「そうかもね。そのレベルに達したら、おかしな外の建物でも、古い教会でも、どこでもやるよ。」
「そのサウンドと合う場所を見つけられたら、その世界に引き込めるものだと思う。」ハリーがうなずく。「僕らは教会のオルガンを使うだろ、だからそういう場所で出来たら最高だよね。そうしたら、まさにサウンドとあった場所にあっているって思うだろうし、きっと山に囲まれた湖にいるような気分になると思うんだ。」

新しいバンド名の由来は?

「とにかく純粋な感じが良かったんだ」とジャックはしばしの沈黙の後に言った。「でも汚されたような、ダークな暗示もある。僕らの音楽のイメージにぴったりだろ。」

「さっきも言ったように、僕らはみんなが毎日考えている事が、いかに暗くて深い事か、って歌ってるんだ」とチャールズが付け加える。「みんな毎日反射的に‘ホワイト・ライズーたわいのない嘘’をつくけど、たわいがなくたって、嘘は嘘だろ」

罪のない嘘=ホワイト・ライズ:彼らを愛するか死ぬか


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